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お盆の精進料理お供え膳

今年もまもなくお盆を迎えます。

一年に一度、亡き親しき人の魂があの世から我が家に帰ってくるお盆。
当地ではお墓から家まで百八本のろうそくを笹で立てて故人の魂が道に迷わないように照らすという古き風習が残っています。ろうそくが高価だった時代には、白樺の皮を薄く削いで乾燥させ、笹の先に挟んで火をつけたと伝えられ、この時期庭先に古式に則り白樺を乾かすお宅もあります。

ただ昨今はお墓から自宅に至る道もコンクリートやアスファルトで固められ、日常生活が便利になった代わりにお盆の時期に笹の灯明が立てられないという悩みが生まれました。
昔通りの風習を伝えにくい時代になったことは残念ですが、大切なことはその作法に込められた亡き人への想いを失わないことではないでしょうか。

百八本の笹ろうそくは難しくなっても、自宅でお供えする精進料理のお膳なら昔通りに作ることができます。自分でできる範囲で、亡き人への想いを形に表すことが大切です。
一年ぶりに我が家に帰った亡き人の精霊にとって最も嬉しいごちそうは何でしょうか。
それは高価で珍しい食材を使った豪華な料理ではありません。
ありふれた安価な食材で良いのです。昔ながらの素朴な料理、かつて自分がふだん食べていた懐かしい味でかまいません。縁深きご遺族、ご家族が心を込めて作った昔ながらの家庭料理が何よりのおもてなしとなるのです。

今年もお盆のお供え精進料理の一例をご紹介します。
お盆にご自宅で精進料理を用意なさる方の参考になればと思います。
なお前年、前々年の記事もご参照下さい。

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コメント

  1. みやりん より:

    義理の父や母が続けて亡くなり、自己流でお盆の準備をしました。お膳はうちで食べているものをのせています。わからないのが、いつ下げるかです。朝作ってお供えしていますが、一日そのままでいいのでしょうか?

  2. 典座和尚(管理者) より:

    続けてお身内を亡くされましたとのこと、お悔やみ申し上げます。
    お盆のお膳はきっと良い供養になっていると思います。

    さてご質問の件ですが、
    永平寺などの本山では、朝お供えしたお膳は朝の法要が終わったらお下げして法要係がそれをいただきます。
    ですのでご家庭でも本山にのっとるならば、朝お供えしてお線香を上げ、そのお線香が燃え尽きたら(短い線香なら15分位ですね)お膳をお下げしてください。
    お供えして15分であればまだおいしい状態ですので、それを皆で分けてお下がりをいただくとなお良い供養になります。

    最も丁寧な作法では、朝と昼の2回お膳を上げるのですが一般のご家庭で一日2回は難しければどちらか1回でもかまいません。
    また本来は夕飯はお供えしないのですが、家庭の事情によっては夕方にお供えしても良いです。要は心がこもっていれば細かい作法は臨機応変で良いのです。

    ただ例外があります。
    お盆中、一日中入れ替わり立ち替わりでご縁ある方がお線香を上げに来る地域では、朝上げたお膳は夕方までずっとお供えしておく方が良いと思います。そうしないとお参りに来た方が「あら、お膳もお供えしてないの?」といらぬ心配をしてしまいますので。

    そうした例外でなければ、朝上げたお膳を夕方までずっと上げておくというのはやめた方が良いと思います。
    特にこれほど暑い時期に、一日上げっぱなしだと料理が傷んで異臭が出たり、ハエさんがよってきたりしますから。

    では、よきお盆をお過ごし下さいますことをお祈りいたします。