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お供え膳のご飯の盛り方

さて、美味しく炊いたご飯をどう盛り付けるか解説します。

昔は白いお米はたいへんなごちそうでした。ふだんは雑穀や、混合米などしか口にできなかったご先祖様方の時代には、冠婚葬祭などの特別な日だけ口にできるのが白米で、特にお葬式では、この世で最後に白いお米を腹一杯食べてから旅だってほしいという願いから、とっておきのお米を惜しむことなく盛り付けてお供えしたのです。

そのため、仏事のごはんといえば昔話に出てくるような、山のようなてんこ盛り、という作法ができました。

(土葬した際に棺を埋めた上にかぶせた土をこんもり丘のように調えた「土まんじゅう」に似せているという説もあります)

ご飯を山盛りにするのは葬儀の時の作法なのでふだんは避ける、という社会常識も今は知らない人が増えていて、定食屋さんなどで大盛りを頼むとお葬式のような盛り方で出すところがあります。そうしたタブーは知っておかないと恥をかく場合があります。「お膳の席でご飯を大盛りにすると葬式を連想するため、わざと軽めに盛り、そのかわりケチって少ししか盛らないと思われないために必ずおかわりを薦めるのが作法で、席に着く側もおかわりを受けるのが作法」というマナーはここからきています。

お葬式以外のお供え膳なら、私たちが食べているように普通の量をふわっと自然に盛り付けても良いですが、今回はてんこ盛りをきれいにする方法をご紹介します。

ご飯椀と、汁椀の身を使います。

特に汁椀の方(少し小さい方)を良く濡らします。

ご飯椀の方に、すり切りになるようにお米を盛り付けます。こちらは、あまり押しつけたりせず、フチと同じレベルになるように平らに盛り付けます。

次に、汁椀にもご飯を盛り付けます。こちらは、少しフチからはみ出るくらいに盛り付けて、

しゃもじでギュッとおしつけて平らになるまで圧縮します。これをすることで、お米とお椀が接しているカーブの部分が、隙間なくきれいに詰められてきれいな仕上がりになります。(ご飯椀の方は、外さないので無理に詰めなくても良いです)

こんな感じで、少しだけフチからはみ出る程度まで押しつけて圧縮します。

ご飯椀の上に、汁椀の方を向かい合わせにしてくっつけます。直径が少し違うので、中心になるようにうまく位置を調整してから合わせます。

汁椀の方をグリグリと押しつけ、接した面が十分にくっついたら、わずかに汁椀をひねるようにして外します。このとききれいに外しやすいように、汁椀は水で濡らしておいたのです。

上部が見える程度にはずしてみて、もし万一汁椀の方にご飯が付着してしまっていたら、水気不足か圧縮不足です。

できあがりです。きれいなてんこ盛りになりました!

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